私が気になっていることの一つに、美術の鑑賞スタイルがあります。
■既存の鑑賞スタイルは、美術館建築という箱のハードが定義した画一的なスタイルが主である。
これは劇場建築がプロセニアムステージなどを定義したことで、舞台演出や観客と舞台の関係性を画一的にしてしまっているのではないかという問題の根本を共にしていると思われる。
■美術はなぜ美術館という箱に閉じ込められているのか。
作品の保存や劣化を防ぐという合理的な理由を除けば、美術は本来、人々の家や、街の中など、生活に密着した空間に存在するものなのではないだろうか。
美術館の在り方。鑑賞スタイルの在り方。
美術館という箱が定義した美術の鑑賞スタイルから解放されたアートの在り方を考えることで、アートの可能性も見えてくる気がする。
◆美術館というハードへのアプローチではなく、新しい美術表現や、人々の生活経験を豊かにするきっかけを生み出すことができるような方法で、鑑賞スタイルを再構築したい。